お知らせ

亀田病院

亀田病院

2020.05.20

5月25日は、「世界甲状腺デー」です

原因不明の、つかれや、たべないのに痩せられないかた、気持ちが沈んでしまうかた、甲状腺ホルモンの異常の可能性もございます。

甲状腺ホルモンは、全身の臓器や、新陳代謝、脳神経、精神活動を活性化する働きがあります。
よって、甲状腺ホルモンが低下する、甲状腺機能低下症では、やる気がしない、気持ちが沈む、抑うつ的になる、高齢者の場合は、物忘れや認知症と間違えられることもあります。心臓の活動も低下するため、脈が遅くなり、全身がむくむ、消化管の活動が低下するため、便秘や食欲不振の原因にもなります。また新陳代謝が低下するため、あまり食べないのに、痩せられない、体重が何故か増える、皮膚が乾燥し、毛髪が抜けやすくなるなど、様々な症状を呈するため、専門医に診察されない場合は、不定愁訴と思われひとり悩んでる方も多いのが現状です。代表的な原因は、「橋本病」といわれ日本人にとても多い疾患です。

反対に、甲状腺ホルモンが、過剰に分泌される「バセドウ病」では、イライラする、眠れない、動悸がするため、更年期症状と間違われることも多いようです。新陳代謝が高まるため、暑がりになる、汗をかきやすくなる、食欲はあるのに、体重が増えない、むしろ痩せてしまう、腸の活動が活発になりすぎ下痢がつづく、など多彩な症状を呈します。

これらの疾患は、なかなか診断がつきにくく、1人で悩んでおられるかたが、非常に多く、日本甲状腺学会は、1人でも多くの「甲状腺病む方」のお力になれるよう啓蒙活動を行なっており、5月25日は世界甲状腺デーとされ、世界中で啓蒙活動が行われます。
原因のわからない、上記の症状でお悩みの方がおられましたら、ご参考になさってください。

函館市の医療法人亀田病院では、患者さまに、歩みよる、安心、安全、信頼の医療を提供できるよう、スタッフ一同努力をしております。

医療法人亀田病院  糖尿病代謝内科・甲状腺内科
日本内分泌学会専門医
日本糖尿病学会学会専門医
日本糖尿病協会療養指導医
日本腺甲状腺学会専門医
桑原一宏

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